生命保険の種類はどれくらいあるでしょうか。
いざ、相続対策のために保険商品の契約を検討したとき、たくさんある保険の種類に戸惑ってしまうこと、あるかと思います。
生きている中で、「こういう不安がある」ということが生命保険を選ぶきっかけになることがありますが、人の数だけ不安があります。
不安を和らげるため、リスクを軽減するため、様々な生命保険が開発されているのです。
今回から数回にわたって、どんな保険商品が自分の考えているリスクを軽減できるか、特徴を解説していきます。
終身保険とは
終身保険は、死亡・高度障害状態の保障が一生涯続く保険です。
解約返戻金が一定額まで増えていくので、法人では役員の死亡退職や退職金の準備としても活用できます。
保険料の支払い方法は数種類あります。
一時払いであったり、一定期間で終わる有期払い、一生涯続く終身払いがあります。
払込み一回当たりの保険料の金額は、終身払いが一番安くなります。
ちなみに、男性より女性の方が保険料は安くなる傾向があります。
これは、女性の方が平均余命が長く、つまり、保険会社にとっては予定死亡率が低い、ということになります。
そのため、死亡するまでに保険料を払い込む期間が長くなる可能性が高いのです。
一般的に、同じ年齢での終身保険の保険料は女性の方が男性よりも安くなります。
定期保険とは
定期保険は、定められた期間中に死亡・高度障害状態になった場合に保険金が支払われる保険です。
いわゆる掛け捨ての保険です。
一般に解約返戻金は少なく、満期保険金(保険期間終了まで生存した場合の保険金)はありません。
定期保険には、次の3種類があります。
- 保険金が一定の平準定期保険
- 保険金が増えていく逓増定期保険
- 保険金が減っていく逓減定期保険
種類が違っても、支払う保険料は増減しません。
そして、長期平準定期保険や逓増定期保険では、解約時期によって解約返戻金が多くなることがあります。
また、保険料払込期間だけ解約返戻金額が低くなる低解約返戻金型の終身保険もあります。
その場合、払込み期間経過後、従来型の終身保険と同程度の解約返戻金額となります。
今回のまとめ
まず、終身保険と定期保険を比べてみました。
終身保険は一生涯続く保険、定期保険は掛け捨ての保険ですが、保障されたい期間によって保険は違ってきます。
また、終身保険と定期保険を比べると、保険料は掛け捨ての分、定期保険は安くなります。
次回、養老保険について説明します。
合わせて、3つの保険の比較をしたいと思います。